対象関係論

最近の自分のもっぱらの流行りは対象関係論である。対象関係論っていうのはフロイト以降の精神分析の一学派のことで、メラニークラインの思想をもとにして生まれたもの。英国を中心に発展した。

いまの日本の精神分析の流れは確実に対象関係論にあると思う。フロイト以降の現代的な精神分析理解は、はっきりいってフロイトをとうに超えている。下手な哲学書を読むよりも、はるかに深い人間理解が得られる。


はっきりいってド・マイナーな理論なのだがそれだけ難しい。


投影同一視、抑うつポジション、妄想−分裂ポジション、良い対象・悪い対象のスプリッティング(分裂)、これらの概念はパーソナリティ障害、精神病圏の重篤な患者の分析的理解を進めたと同時に、より深い人間心理の理解を提供したメタサイコロジーの極みと言える。


メラニークライン、ウィニコット、ウィルフレッド・ビオンらの流れは押さえておいて絶対に損はないと思われる。流れでラカンなんかもよりよく理解できるようになる。


人間心理の理解はここらへんでだいたい完了したと思っているので、とりあえずお勧めしておきたい。まったく知識のない初心者でもわかる対象関係論の本としては、藤山直樹氏の「集中講義・精神分析」上・下、を完全にお勧めしたい。上智大学の学部生講義を収めた単行本だが、レベルが高すぎる。学部生で理解できるシロモノではない。が、平易な語り口でありながら、かつ現代的な精神分析の行きついた知見を、かなり深い理解で得られる。あの本は完全にクラシックである。特に、下巻。


日本人で読むのだったら、藤山直樹北山修松木邦裕さんなんかがいいと思う。


興味あったら、リンク貼るのめんどいのでググってください(笑)では。

こんちわ

そろそろやっかねー。

このブログもなんか今の自分の考えと随分ズレてきたので「消すか?w」とか思ったけど、
一応なにかの刺激になるかもしれないので一応残す。

いまはtwitterの方が主だけど、たまに更新していきます。

3年くらい前の記事みるとあまりの稚拙さにまじで消したくなるww
現在進行形の自分をまた綴っていこうと思います。時折。もうあんまり引用はしないかな。知識はもう十分かも。

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既存の概念へのカウンターアクションとしてのHIPHOP。だから好きだ。純粋にいいものを創ろう、という気合いに満ちたライムスター20年目のアルバム。完成度は高し。宇多丸のラップがキレまくってる