ひとつの極となる概念をみつけたら、その対極にある概念をみつけるようにすると学問理解は早く進む。
なぜなら世の中の物事っていうのは合い矛盾した裏表の両面で成り立っているから。


例えば性善説性悪説という考え方がある。はっきりいって善とか悪とか二元論的にしか捉えられてない時点でどっちもダサい。人間は天使にもなれれば悪魔にもなれる。


純粋すぎる正義は悪に通じるし、純粋なる悪はもはや正義にすらなりうる。両者が分裂し排斥しあうだけなら楽かもしれないがどちらもある意味愚かだ。天使は天使に潜む悪の側面を、悪魔は悪魔に潜む善の側面を、互いに認め合い共存しあう道を探していきたいと思うけど。物事を白か黒かで判断するのは、自分の怖れを否認したい願望にその本質的な理由がある。