生命とは、燐脂質の半透膜に覆われた核酸・酵素系の水溶性コロイドから成り、栄養を分解して得られるエネルギーによって自らリモデリング(新陳代謝)を追求するシステムであり、宇宙における最も繊細な電気反応系である。個体丸ごとのリモデリングが生殖で、遺伝現象である。【中略】
(生命世界は、)「空間」と「時間」と「質量のある物質」と、これに備わった本性としての「重力(引力)・力学エネルギー」と「温熱・電磁・波動エネルギー(大略は太陽エネルギー)」の5種類から成っている。質量のある物質と無いエネルギーの仲を取り持つのは、エレクトロンである。
ミトコンドリアは、太古の時代に大型の真核生物(ユーカリオータ)に寄生した原核生物=細菌(プロカリオータ)と考えられている。このことから明らかなように、多細胞生物は細胞内にも細胞間質にも、血液や体液にも、細菌やウィルス・原虫や寄生虫が自在に住みつく。感染が起こるということは、ある種の細菌が動物や人に住みついたという事でもある。
(「[rakuten:book:11185193:title]」西原克成)