レイリー散乱

光の散乱現象を説明したもの。これは光の波長に比べて粒子が小さい場合に適用されるもので、1871年、イギリスのレイリー卿が波長より十分小さい粒子による光の散乱を表す式をレイリーの法則として著した。


それによれば、散乱光の強度は波長の4乗に反比例するというもので、レイリー散乱と呼ばれている。太陽光の中の赤の波長は紫の2倍くらいはあるから
散乱光の中の波長の長い方、すなわち赤に近い色の光はずっと弱くなる。


そのため、空の色は青く見える。日の出、日没のときの朝焼け、夕焼けの空の色がなぜ赤いのかもレイリーの法則で説明できる。
(太陽から目に入るまでに、波長の短い青色や紫色はレイリー散乱して、空気中の粒子間を反射するため、最終的に目に入る色は波長の短い青色、というわけだ。)