生物の体型と環境の関係 〜ベルクマンの法則〜

寒い地域に生息する動物は、暖かいところに生息する動物より一般的に体が大きくなる傾向がある、というもの。


ドイツのカール・ベルクマンは「恒温動物(哺乳類と鳥類)においては、同じ種でも寒冷な地域に生息するものほど体重が大きく、近縁な種間では、大型の種ほど寒冷な地域に生息する」という法則を1847年に発表した。これは、体温維持に関わるもので、対内の熱生産量は体重に比例し、放熱量も体表面積に比例する。つまり、体長に対して放熱量は体長の2乗に、熱生産量は体長の3倍に比例する、というものである。


これは、体長が大きくなるにつれて体重当たりの体表面積は小さくなることを意味している。


寒い所に住む動物は、体を大きくすることで体温を保ちやすくしているのだ。


類似の法則に「アレンの法則」がある。アメリカの生物学者J・A・アレン(1838〜1921)が「種の起源の物理的な条件の影響」の中で1877年に発表したもので、『恒温動物において、同じ種の個体、あるいは近年のものでは寒冷な地域に生息するものほど、耳、首、足、尾などの突出部分が短くなる』というものがある。
これも体温維持に関わるもので、このような突出部分は、体表面積を大きくして、放熱量を増やす効果がある。温暖な地域では、放熱量を増やすためそのような部分は拡大している。逆に寒冷な地域では、その部分から体温を奪われるという点とともに、そのような部分の体温を維持するのが困難なため、凍傷になりやすいという問題点があるため、小さくなるのである。


ベルクマンの法則は、ヒトの研究でも暖かいところの縄文系のヒト(沖縄など)は身体が小さく、北海道や東北などの寒い地域の弥生系のヒトは身体が大きいという結果が出ている。






――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




人間の鳥肌がなぜ起きるかというと、外気が冷えているために肌の表面積を縮め、放熱量を抑える役割があるからである。そのとき結果的に毛穴が浮き上がる結果となるので、その凸凹を指して我々は「鳥肌」と呼んでいるわけである。ホメオスタシスの一環である。

人間の微弱な抵抗である。「なんてけなげ…」、と初めて知った瞬間ちょっとばかり同情したもんだ、俺。「たいして変わんなくね?」みたいな。笑


でもそのとき、環境と生物の身体というのは密接なつながりがあるということを知って、寒冷な地域の動物は体がでかくて暑いところは身体が小さい、というのも知ってはいた。でも納得できなかった。


だって…
身体でかかったら、熱は逃げていくばっかりじゃんか!
「鳥肌…」でいったら、暑かったら、身体でかくしたほうがいいじゃないのか!えぇ!?


真逆じゃん!と。憤っていたわけでございます。


しかし、やっとその疑問の答えがわかりました。モヤモヤが消えました。これはちゃんと「ベルクマンの法則」というのがあったんですね。ははぁ〜ん。

体長が大きくなるにつれて体重当たりの体表面積は小さくなる

↑これだ。あと図解も読んだりしてね。やっとわかったし。


でも解説めんどくさいや。笑
とりあえず自分の中でわかったので万事OK!笑