人はなぜ努力するのか――――――
それは「答えを知りたい」から。
「努力すること」と「方程式を解くこと」は似ている。
例えば因数分解をする、最初は「たすき掛け」でひとつひとつ地道に解いていく。努力。
しかしある時、「解の方程式」を教わる。一瞬で解に辿り着けるようになる。
このとき、最初辿っていた努力の道筋は簡略化されている。
――ゆえに、(語弊を恐れずに言えば)
天才は努力をしなくなる。
つまり、「最速解の出し方」を知っているのが天才だ、ということができる。
その最速解を、ある程度の努力をしていったときに気づいて導き出す人と、直感的にいきなり導き出せる人、この2タイプがいるというだけの話だ。