今まで種々専門書を紐解いても、ちーともわからんかったDNAのしくみ。いや、一応わかるんだけど、「tRNAがなんちゃらでリボソームうんちゃら…」みたいなのは文章で読んでもしょうみわからんのですよ。
DVDで「流れ」を見ながら細胞分裂とかRNAの逆転写とかが見ると、あれま、こんなに分かりやすいんか、と。笑
厳粛すぎる。こんだけの複雑なシステムが常に自分の身体の中で起こってると考えると、「はぁぁぁ〜〜」ってなる。いろんなモノがいろんな働きをして、それによって成り立っている自分。
「どうしてそこまでしてくれるの?一体なんのために?」
っていう感慨すら湧いてきました。きっとそれがやつらの生き甲斐なんでしょうな。
いろいろ映像化するには苦労したみたいですよ。専門書のデータをそのまま参考すると生じる矛盾とか、「流れ」で見ると案外誰も手をつけていない箇所があったり。研究者って案外こんなもんなんだなぁ、研究者の書いてる本だからって信用しきれるもんでもないし、実際のところはまだわからんことだらけなんだなぁ、って思ったもんさ。
逆に映像化しようとすることで見えてくる事実もあったようです。研究者の参考にもなるからと見せたところ「ここで言っていることはあなたの想像が入っており、フィクションでしょう。われわれとは関係がありません」とか言われたりしたそうな。
間違っている云々とかそれ以前に、まず映像化しよう、多くの人に理解してもらおう、という試みに敬意を称すべきだ。これは本当にわかりやすい。間違いを恐れるより、まずやってみて、たとえ間違っていたとしてもそのとき初めて見えてくるものもあるだろうに。
その意味で、この本・DVDをつくった人に敬意を表したいです。