2008-07-30から1日間の記事一覧

 フィボナッチ数と黄金比

自然がもっとも好む美しい数列 ローマの数学がイスラムに移動し、再びヨーロッパに戻ってくるまでの約1000年間、ヨーロッパの数学は発達しなかったどころか忘れ去られていた。しかし、そんな1000年間でも、優れた数学者がわずかに出ている。 117…

 ゲーデルの「不完全性定理」

1931年、オーストラリア人のゲーデルは、現在知られる論理学以外には新しい法則がないことを示した「完全性の定理」を証明。翌年、《正しい数学の公理でも、それが必ずしも証明できるとは限らない》という「不完全性定理」を示した。この証明は数学者た…

 同種殺し

ハヌマンラングーンというサルの群れの中で、子殺しが存在する。 ハヌマンラングーンはオス一匹とメス数匹で一群れを成す。ときに群れから離れた単独のオスが他の群れを襲う。しかし、群れのメスは授乳中の子がいると発情しない。オスからすればせっかく乗っ…

 ドーキンスの「利己的遺伝子」

全ての生物は遺伝子=DNAの乗り物でしかない ダーウィン進化論においては、自分の子孫をできるだけ沢山残すことが勝者である。しかし、それに反して時として動物が自己犠牲行動をとるときがある。 →キツネに狙われたヒバリの母親が子供を助けるために、ケ…

 動物行動学の視点から

ウィリアム・ハミルトンの血縁淘汰説 動物が利他的行動をとるのは、全ての動物が血縁者を助ける行動を起こす遺伝子を持っているから →他の遺伝子より生き残る確率が高い 例:働きバチの行動のワケ 女王バチ(遺伝子ABとする)とオスバチ(遺伝子Cとする)…

 諸説進化論

・中立進化説――― 木村資生(1924〜1994) 「遺伝子の進化は生物にとって有利でも不利でもない中立的な突然変異を起こしたものが偶然に広まることによって起こる」 ・隔離説――― モーリッツ・ワグナー(ドイツ) 「生物が地理的に隔離されることで新し…

 今西進化論

今西進化論は、サル学の研究で有名な今西錦司が唱えた進化論。 ダーウィン進化論が「自然淘汰」と「適者生存」を柱にしているとすれば、今西進化論は「棲みわけ」と「種社会」を中心的な概念とするもの。 京都の賀茂川にはカゲロウの一種であるヒラタカゲロ…

 ダーウィン進化論は完璧ではない

(雑記ノートから) 「種の起源」(1959年) 1、個体の変異 2、自然界の選択。 これは育種(人間による)とマルサス人口論に着想を得たもの。 →「人口は幾何級数的に増えるが、食料は直線的しか増えない」ゆえ、かならず食糧不足による飢餓が発生する…

 DNAの機能

DNAの構造―――A(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)の4種のヌクレオチド(塩基+糖+リン酸)。 DNAの機能は3つ。 ・タンパク質をつくりだす指令を出すこと ・自分自身を複製すること ・少しずつ変わること 「自分自身を複…

 「見てわかるDNAのしくみ / 工藤光子 /ブルーバックス」

今まで種々専門書を紐解いても、ちーともわからんかったDNAのしくみ。いや、一応わかるんだけど、「tRNAがなんちゃらでリボソームうんちゃら…」みたいなのは文章で読んでもしょうみわからんのですよ。 DVDで「流れ」を見ながら細胞分裂とかRNAの逆…