『「量子レーダー」研究:「もつれ合い光子対」を使った画像作成に成功』



→ニュースWIRED VISION


メリーランド大学ボルチモア校のYanhua Shih教授は、1995年に、もつれ合った光子対を使うゴースト・イメージングの研究を開始した。

その実験では、遮蔽マスクにあるステンシル・パターンを通過した1個の光子が検知器にとらえられ、別の光子が、2台目の検知器にとらえられた。驚くべきことに、2つの検知器の間に、物理学コミュニティーではゴースト・イメージングと呼ばれるパターンの画像が出現した。

研究者チームの1人であるKeith Deacon博士は、『Physical Review』誌4月号に掲載された『ゴーストの映像』(Reflection of a Ghost)と題する記事の中で、ゴースト・イメージングは将来、衛星技術への応用が期待されると示唆している。

Deacon博士は、ゴースト・イメージング技術によって、[対象となる物体に向けられる]検知器と、それに対になる、太陽を撮影する2台目のカメラを、人工衛星に搭載することができるだろうと語る。こうした組み合わせで、[雲や煙など]大気の状態に邪魔をされずに、地表のゴースト・イメージを生成できる可能性がある。

「量子のもつれ合い」

=対になった2つの量子は、例えどんなに距離を離しても《時空を超えて》絡み合っており、片方が観測されるともう片方の状態も同時に決定する、というもの。量子力学に特有の性質である。


この性質を利用すると、「量子テレポーテーション」なるものも理論的には可能になるというから、むむむ、である。(現時点の技術では素粒子レベルの大きさの情報に限る。生物等大きな物体は情報量が多すぎてまだ不可能らしい。)


アインシュタインがこの「量子もつれ」に関して、「そんなことあるかい」と量子力学を批判しボーアと論争したのは有名。



ニュース末尾の「この現象の理論的説明はまだ未完成〜」ってのがうける。笑
そういうもんなんだよね、科学技術って。理屈は分からなくても結果的に使えりゃいいんだよね。笑


量子もつれって、こういう風にも使えるのか。ふーん。