iPS細胞、日本国内で初の特許成立

京都大は11日、山中伸弥教授が作った新型万能細胞(iPS細胞)の作製技術に関する日本での特許が成立した、と発表した。


 iPS細胞をめぐる特許成立は国内初で、有効期間は2026年12月まで。京大は「人を含めあらゆる動物の細胞で成立する権利」としており、海外でも権利の取得を進めている。


 京大によると、認められたのは4種類の遺伝子を普通の体の細胞に導入し、iPS細胞に変える方法。この技術をそのまま使った場合、権利が保護されることになり、海外企業などの独占を防げる。


 一方、米国では別の遺伝子の組み合わせで人のiPS細胞の作製に成功しているほか、化学物質を使った方法の研究も進んでおり、今後、京大の権利がどこまで及ぶかが焦点となる。




(2008年9月12日05時02分 読売新聞)