短期記憶のメカニズムについて―――「単一の細胞が記憶を保存する仕組みが解明された / Nature Neuroscience誌」


http://www.mypress.jp/v2_writers/beep/story/?story_id=1803029


Single cell 'can store memories'
BBC News 1/26


単一のマウスの脳細胞が「short-term memories:短期記憶」を保持する為には、 chemical receptor:化学レセプターのスイッチが入る事が必要だった、という発見が「Nature Neuroscience」誌に報告されています。


記憶には短期記憶と長期記憶というものがあります。
たとえば「今信号が赤だ」という情報を得て、「赤信号は止まれを意味する」、という事を判断する場合、前者が短期記憶に関連する部分で、後者が長期記憶に関連する部分になります。


今回の発見は短期記憶の部分の話で、「化学物質」が単一の脳細胞が情報を蓄えるという機能を開始させている事が判明したというものです。例えるなら、短期記憶を蓄える為のメディアがCD-Rで、そこへの情報書き込みの為に必要とされるものが「レーザーによる加熱だった」という事が判明した、というようなものです。



(一部引用拝借―――。)

やっぱり、「人間は注意を向けたものしか意識に上げることができない」ってことなんでしょうね。ほっといて意識に上がる短期記憶などない―――と。(→カクテルパーティ効果なんて有名ですね)
これなんかは、脳という、その物理的な側面からの裏付けとなる研究だろう。