- 作者: ロバート・ディルツ,田近秀敏,佐藤志緒
- 出版社/メーカー: ヴォイス
- 発売日: 2008/04/25
- メディア: 単行本
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最近一連の流れで、今の自分の興味としては「人間の認知機能は果たしてどうなっているのか?」というのがひとつ、あります。で、その「認知」というポイントで今回の本はかなり今の自分の思考に合っていたので、じっくりと、読んでいました。NLPについて、これから以下にまとめていきます
NLPとは
NLPとは日本語で「神経言語プログラミング」と略される。
これは、ジョン・グリンダー(言語学者)とリチャード・バンドラー(数学者およびゲシュタルト療法家)により、創始された。その目的は、人間の卓越性の明確なモデル化、である。
彼らは初の著書『魔術の構造』において3人のモデルを挙げた。その3人は、
である。
つまり心理学界における天才、もとい巨人の、言語パターン、行動パターンを解説して法則化、体系化することによりそれを一般人にも適用しようとしたわけである。モデリング技術をはじめとする数々の概念を形式化し、脳・言語・身体の間の関係性を明らかにした。
人の体験が生み出されるとき、そこには三つの重要な要素が関わっている。それが神経(Neuro)、言語(Linguistic)、プログラミング(Programming)の三つ。神経は体のはたらきを、言語はコミュニケーションの仕方を、そしてプログラミングは私たち自身の世界観を決定づけている。NLPとはこの3つの要素、すなわち心(神経)と言葉(言語)、そしてその二つが私たちの体と行動に及ぼす影響(プログラミング)―――の作用をまとめたもの。
NLPを活用する意義は何か。
たとえば、アインシュタイン・モーツァルト…、といった偉業を成し遂げた天才たちの思考構造を知ることができる。またこれこそがNLPの最も偉大な特徴にほかならない。NLPを活用すれば、ダ・ヴィンチやアインシュタインの心的プロセスを一連のチャンク(かたまり)や段階にまで分解することができる。その結果、それらのプロセスを他者に教えることが可能になるのだ。
―――要するに、超・乱暴にいうと「天才とは、《天才の認知プロセス》を持っているからこそ、天才たりうる」ということになる。
天才の認知プロセスを分析して、言語化しそれに習えば、我々も天才になれる、という。。。
バンドラーとグリンダーも、
「効果的な反応ができる人とそうでない人の差は、心の中の世界モデルの機能差によって生まれる」
と言っている。
まさに、先日の自分の「情報処理に差をもたらすものがあるとすればそれはおそらく認知だろう。」という指摘に合致する考えだったためかなり上がった。「我が意を得たり」って感じで。
人間の心を「ソフトウェア」、身体・行為を「ハードウェア」と考えるとすると、人間はハードウェアについては大体その構造をよく知っているが、ある行動を行うにあたり、一体脳にどういった「ソフトウェア」を搭載すればよいか、という「脳の使い方」についてはさっぱりわかっていない状態といってよい。例えばコンピュータに「ある演算を行うようなプログラム」を実行させたいとすれば、それに対応したソフトウェアをインストールすればいい。それと同じ。
以下の記事でいろいろ書き残しておきたい。