認知科学
日本での合宿の後、ある女性が夜に見る夢がずっと鮮明で色彩豊かになり、とてもはっきりと覚えていられるようになったと話してくれました。 これはよくあることで、視覚システムの緊張をゆるめ、上部視覚野から方向づけることを学習していると、夜になっても…
[rakuten:book:11574219:image] 確かに、話しことばから書きことばへのシンボル体系の変化は、人間の精神過程に大きな影響を与えると考えられる。旧ソビエトのヴィゴツキー(Vygotsky,1963)は「テクノロジーや道具の変化が労働の構造に変化をもたらすように…
「病」になる言葉──「原因不明病」時代を生き抜く作者: 梅谷薫出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/11/27メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 15回この商品を含むブログ (3件) を見る 星:★★★★ 今日から、読んだ本の評価度を「星」でも表現してみたいと思…
2009年になりました。あけましておめでとうございます。今年も「お変わりなく」―――――――…なんてことのないように、あえて変化、変化の一年にしてまいります。いいこと、「お変わりなく」なんて言ってるうちは永遠に、まじで、お変わりなく一生が終わるの…
錯視と言えばこれもそのひとつ。題名は「悪魔のフォーク」。 ね?すごいでしょ?笑
→WIRED VISION 『Neural Correlate Society』(神経相関学会)による第3回『錯視コンテスト』が行われた。今年の最優秀作品は「ピサの斜塔」。同じ傾きなのに、二枚並べると右の絵の方が傾いて見える。(上のニュース参照) この現象が起こるのは、視覚系がこ…
アフォーダンス-新しい認知の理論 (岩波科学ライブラリー (12))作者: 佐々木正人出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1994/05/23メディア: 単行本購入: 29人 クリック: 193回この商品を含むブログ (92件) を見る 『アフォーダンス理論』とはジェームス・ギブソ…
米国と中国の科学者チームは10月23日(米国時間)、記憶分子と呼ばれるタンパク質の一種「αCaMKII」(アルファカルシウム/カルモジュリン依存性プロテインキナーゼII)を操作して、マウスの脳から特定の記憶だけを安全に消去する方法を発見したと発表した。 [ジ…
【10月9日 AFP】人間は自制心を失いそうな状況に陥ったとき妄想や迷信に逃げ込んで理性を保とうとするという研究結果が、2日付けの科学誌『サイエンス(Science)』に掲載された。 「人間は生命の危機への対処力が弱まるほど、精神をコントロールして理性を…
文脈をもたないで、全体をもたないで、背景をもたないで生きている人なんてのは存在しない。 つまり本来理論を突き詰めれば人間だって「空」なのだが、「社会」というコンテクスト(文脈)の中に生きている我々には『役割』があり『意味』がある。 そして一…
ブッダと龍樹の論理学―縁起と中道作者: 石飛道子出版社/メーカー: サンガ発売日: 2007/09メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (7件) を見る ちがった意味をちがった言葉で言う 龍樹は、ひとつの言明について、次々表現を変えながら、意味す…
やはりどうも天才には「共感覚」の能力を持った人間が多い。音楽家に共感覚が多いのはよく言われるところであろう。そして、音楽家に限らず、共感覚を持つ人間には天才が多い。 ベートーヴェン 私は作品について調べ始める。その大きさ、その狭さ、その高さ…
天才達のNLP戦略作者: ロバート・ディルツ,田近秀敏,佐藤志緒出版社/メーカー: ヴォイス発売日: 2008/04/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (6件) を見る以上、NLPの基礎の説明が長くなりすぎてしまったが、大切なのはここか…
観察眼を鍛える シャーロック・ホームズばりの、観察眼を鍛える方法がある。それは人々の記憶戦略、または意思決定戦略に注目する方法だ。1、相手役に何らかの指示を出す。たとえば、電話番号やある個人に関する情報を記憶してもらうとよいだろう。 2、そ…
「大抵の場合、人が質問を受けてから0.5秒以内に見せるのは、意識を通さない、無意識的な反応である」という原則。「床に落としたご飯は、3秒以内に拾えばまだ食べれる」という小学生の都市伝説に似ているが、全くの別物。 この原則を肝に銘じて、相手役…
一見すると「アンカリング」はパブロフの条件付けのテクニックと似ている。パブロフは「ベルの音」と「犬に餌をやる行動」を結びつけた結果、餌を与えなくてもベルを鳴らすだけで犬が唾液を出すことを発見した。しかし、このような行動主義の条件付け手法に…
NLPは、人々の行動に影響を及ぼす「思考プロセス」と「生理面でのパターン」の特定・活用・変化に焦点を絞り、常に彼らのパフォーマンスの質と有効性の改善を目指している。NLPは「人の脳はコンピュータによく似た機能を持っている」という基本前提に立って…
これはFBIの犯罪捜査でも使われている概念。 B――Body posture(身体の姿勢) 人は深く考え込んでいるとき、似たような姿勢を習慣的にとるもの。そういった姿勢を参考にすればその人が用いている表象システムについて多くを把握することができる。NLPでは、「…
「R.O.L.E」モデルの狙いはある反応や結果を生み出すために用いられた思考や行動の重要要素・プロセスを特定し、それが神経学的なプログラム全体において果たす役割を特定すること。頭文字「R.O.L.E」で表される。 R――表象システム(Representational System…
人類学者グレゴリー・ベイトソンは学習と変化における四つの基本レベルを特定した。各レベルは上位にいくほどより抽象的になっていくが、個人に与える影響もより大きくなっていく。、 環境要因―――個人が対処すべき外的機会、または制約を決めるもの。いわば…
ある特定の視野、または観点。NLPでは「ある体験を知覚する際、人は3つの基本的ポジションに立つことが可能だ」と考えられている。すなわち、 「第一のポジション」は自分の視点から、自身の目を通して何かを体験している状態。 「第二のポジション」は、あ…
ミラー、ギャランター、プリブラムが提唱した概念。あらゆる行動を導くために用いられる基本的フィードバック・ループ(一連の「検証、操作、検証、終了」というプロセス)を意味する。 一般的に心的戦略は「T.O.T.E」と呼ばれる基本的なフィードバックを通…
高等な生物になるほど自らの行動を調節し、その神経システムを通じて自らの世界観をまとめていくことになる。人間の神経システムは次の3つのサブシステムから成り立っている 中枢神経系 ―――脳と脊髄で構成。これは私たちの筋肉や動作をコントロールし、意識…
基本的にNLPでは、「変化のプロセスとは次の三つの段階を意味する」と考えられている。 その人の現在の状態を見極める その人を望ましい状態に導くために適切なリソースをつけ加える その人を望ましい状態に導く 「現在の状態+適切なリソース=望ましい状態…
基本的にNLPのすべてが次の2つの基本的前提に基づいている。 1 地図は土地ではない 人は決して本当の現実を知ることがありません。私たちはただ自分が認識した現実を知っているだけなのです。人は自らの五感を通じて、自分の周囲の世界を体験し反応を返し…
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「ゴムの手の錯覚」(rubber hand illusion)は、単なる薄気味悪い室内マジックとして片付けることのできない現象だ。これは、われわれの精神的な自己認識と身体的な自己認識の間にある関係を見せてくれる「窓」なのだ。この錯覚実験では、被験者の手は隠され…