認知パターン:R.O.L.Eモデル

「R.O.L.E」モデルの狙いはある反応や結果を生み出すために用いられた思考や行動の重要要素・プロセスを特定し、それが神経学的なプログラム全体において果たす役割を特定すること。頭文字「R.O.L.E」で表される。

  • R――表象システム(Representational System)。
  • O――方向づけ(Orientation)
  • L――連結(Link)
  • E――効果(Effect)

R――表象システム

表象システムは「戦略上のある心的段階において、五感の中で最も優位な感覚は何か」に関わる要素である。なお五感は

  • V――視覚
  • A――聴覚
  • K――体感覚
  • O――嗅覚
  • G――味覚

の5つ。

O――方向づけ

ある感覚表象が、「e(外側、すなわち外的な世界)に向いているか」、あるいは「i(内側、すなわち内的な経験)に向いているか」に関わる要素。後者の場合、さらにそれが「r(思い出されたもの)かc(構築されたもの)か」も調べる必要がある。

L――連結

連結とは「個人のミクロ戦略において、ある特定のステップ(または感覚表象)が他の表象にどのように連結されているか」に関わる要素。たとえば外的な環境で何かが見えた場合、あなたはそれを内的感情に結び付けているでしょうか。それとも記憶の中のイメージや言葉に結び付けているでしょうか?また何らかの感触を感じた場合、あなたはそれを組み立てられたイメージに結び付けているでしょうか、音の記憶に結び付けているでしょうか、それともその他の感触に結び付けているでしょうか?


表象を連結する基本的な方法は、次の二つになる。

  • 連続的な連結――これは「アンカー(または引き金)」を通じて、一つの表象が別の表象を連鎖的に引き起こす状態である。
  • 同時の連結――これはいわゆる「共感覚」の中で生じる。この連結は、感覚表象の重複部分に関わってくるもの。共感覚の例としては、「音の形を視覚化する」「色の音を聞く」などがある。


モーツァルト、ディズニーらは共感覚を駆使していたと考えられる。
特にモーツァルトは視覚、聴覚に加えて「味覚」も共感覚だったらしく、うまい飯を食いながら、それが旋律に見えたらしい。そしてそれを視覚化するから絶対に忘れないでそれを楽譜に留められたらしい。怪物。

E――効果

「思考プロセスにおける各段階の結果または目的」にかかわる要素。
1、ある感覚表象が生じるまたは入力される。
2、ある規準に関する状態を検証、または評価する。あるいは
3、体験や行動の一部を操作して変化させる