「熱傷」とは熱による組織の損傷。かつては火傷と呼ばれていたが、熱湯や火以外の原因も多く、現在は「熱傷」に統一されている。この熱傷による組織の損傷程度を簡便に知る方法として、それぞれの身体の部位の表面積を表した法則。
成人の9の法則
身体の部分を大雑把に8つに分けると、それぞれ体の表面積の割合が9%、あるいは9%の倍数になる、という法則。大雑把な目安として、片方の手の平の面積を体全体の約1%として測定できる。
頭部から首、胸部、腹部、背部、上肢、下肢前面、下肢背面、陰部=100%。陰部を除き(1%)、すべてそれぞれ約9%の割合となる。
幼児の5の法則(ブロッカーの法則)
頭部から首20%、胸部10%、腹部10%、上肢20%、下肢全部20%、背面〜臀部20%=100%。
一般に、成人においては熱傷が体表の1/3を占めれば、命に危険があると言われている。