数学

『グレゴリー・チャイティン / セクシーな数学』

セクシーな数学―ゲーデルから芸術・科学まで作者: グレゴリー・J・チャイティン,黒川利明出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/07/30メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 52回この商品を含むブログ (25件) を見る猥褻な本のレビューではないぞよ。 グレゴ…

数学的な美と、言語理論の微妙な差

生成文法の企て作者: ノーム・チョムスキー,福井直樹,辻子美保子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/11/27メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (19件) を見る さらに、引用のつづき。Part3。 美しい理論とは一体何なのか ―――(中略)時…

人の心は合理的思考を超越できるのか

20世紀を動かした五つの大定理作者: ジョンキャスティ,John L. Casti,中村和幸出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/04メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (1件) を見る 人間の限界、機械の限界 ゲーデルの定理が示しているのは、合理性に…

真理は証明の外にある 〜ゲーデルの不完全性定理〜

20世紀を動かした五つの大定理作者: ジョンキャスティ,John L. Casti,中村和幸出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/04メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (1件) を見る 不完全性定理の流れを言語的に掴む 少し長くなるが、不完全性定理の…

計算機の誕生とゲーデルの不完全性定理

20世紀を動かした五つの大定理作者: ジョンキャスティ,John L. Casti,中村和幸出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/04メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (1件) を見る 計算機の誕生は1935年。当時イギリスのケンブリッジ大学キング…

 フィボナッチ数と黄金比

自然がもっとも好む美しい数列 ローマの数学がイスラムに移動し、再びヨーロッパに戻ってくるまでの約1000年間、ヨーロッパの数学は発達しなかったどころか忘れ去られていた。しかし、そんな1000年間でも、優れた数学者がわずかに出ている。 117…

 ゲーデルの「不完全性定理」

1931年、オーストラリア人のゲーデルは、現在知られる論理学以外には新しい法則がないことを示した「完全性の定理」を証明。翌年、《正しい数学の公理でも、それが必ずしも証明できるとは限らない》という「不完全性定理」を示した。この証明は数学者た…

背理法

背理法とは、あることを証明するのに、それが成り立たないという間違った仮定をして、矛盾を導き出し、矛盾が起きたのは最初の仮定が間違っているからだ、とする証明法のこと。数学の証明には、この背理法のほか、数学的帰納法など、さまざまな手段がある。…

素数が無限にあることを証明する

STEP1 最後の素数Nがあると仮定する STEP2 最初の素数2から最後の素数Nまでをすべてかけると、 2×3×5×7×………×Nとなる。式より、この数はNまでのすべての素数で割り切れることが分かる STEP3 ところが、この数に1を足して 2×3×5×…

素数

素数とは、その数自身と1だけで割り切れる自然数(ただし1を除く)をいう。つまり、2、3、5、7、11、13、17、18、23、29、31、37、41、43……で、ある。 素数は無限にある。これは古代ギリシャでも知られていた。それでも現在まで、…

数論の未解決問題 その1 コラッツの問題

「正の数nをとり、これが奇数なら3倍して1をたす。偶数なら2で割る。これを繰り返すとはじめにどんなnを選んでも、いつかは1→4→2→1を繰り返す」というのがコラッツの問題だ。 例えばnを10とすると、10→5→16→8→4→2→1となる。未証明なので、…